レースが終わって、4日目。
足のむくみは解消できましたが、足首から脛にかけて深い部分の痛みが依然あります。
全く走れない状況が続いています。
また、目を閉じると意識が飛んでしまいそうな状況です。
(上記は、初稿時です。
加筆時点の状況を追記しますと、3週間過ぎてもキロ6で10K走るのが精いっぱい。
痛みは相当薄くなりましたが、疲れやすく、いつもの状態に比較すると60%という状況です。
お酒は相当燃費がよくなり、2時間飲めばグロッキー(T_T) )
さて、続きを急ぎましょう。
低体温症の恐怖をなんとかクリアして進軍するのはよいのですが、
睡魔との戦いが始まりました。
こんな時には、(これまでの経験から)ガムが効果的♪
ブラックブラックを大量投入して、ムシャムシャと咀嚼運動によって
眠さを解消です(^o^)
快調に進軍していると・・・「慰霊の園」の表示。
そうです。
思わず合掌。
ニュースでは「群馬県」という記憶だったが、警察・行政機関など埼玉県寄り。
小説「クライマーズハイ」の風景が見えた気がする。
遺族にとってはこの道が慰霊の道なのね・・・
あの当時、僕は何をしていたか・・・鮮明に蘇るが、ここでは語りません(笑)
次第に標高が上がり、冷え込みが厳しくなってきます。温かいモノ補給したいけど、
当然、自販機なんて全く気配すらありません。
館山代表も激励に訪れていました。
こんな静かな施設の一角で、賑やかで明るいエイドは嬉しいもんです。
メニューも豊富。コンロもあり長居したくなっちゃいます。
温かい味噌汁頂戴し、いよいよぶどう峠アタックです。
上り基調なので当然歩き。心拍数が安定してきます。当然、血流も安定し脳内に送り込まれる量が少なくなるのでしょうか、頭がクラクラ・・・
そうです。睡魔君登場です。
強烈な相手で、ガムかんでもダメ。
こんなときは、「歌」に限ります。
最近の持ち歌を大声で歌うのですが、歌詞忘れちゃってムチャクチャです。
結局、学生の頃にギター弾き語りしたモノばかり。
この作戦もそのうちネタ切れ。
次第に睡魔に支配されてきます・・・・
すると、ふっと脇を白いキツネが通り過ぎていきます。
トンネルの壁には、見事なアート作品が描写されています。こんな田舎のトンネルに・・・
幻覚のはじまりです。
夢とうつつを行ったり来たり。ふわふわしたイイ気持ちです。
「あのガードレール乗り越えたら、川に転落しちゃうんだろうな・・・」
ヤバイヤバイ! えーい悪霊退散!
眠さ克服対策は様々ですが、ヒトリだと相当な創意工夫が必要です。
自分の脳は勝手に自分に指令を出し、「いいかげん休みなさい!」と
あの手この手で休ませようとします。
もう一人の自分は意識が飛ばないように必死です。
脳内に血流増やすために、強制的に「思考」させるために「歩数」を数えたり、
目標を100歩として、達成したら自分を誉めてあげたりと
あの手この手で覚醒状態をキープしようとします。
でも・・・睡魔にはかなわない。
歩くスピードはどんどん遅くなり、千鳥足状態でローリングしてます・・・
とあるランナーはキッチンタイマー用意して、眠ければ短時間寝る
という作戦の方もいるそうです。
一番効果的なのはランナーさん見つけて、「お話し」しながら乗り越えること。
何人かで「しりとり」しながら乗り越えたというお話も聞きました。
ここの区間、耐え切れず私も他のランナーさんにお声かけして、
自己紹介から始まり、ランネタで話をつなぎ、なんとか乗り越えました。
と、どれほど戦ったでしょうか。「丑三つ時」とはよく言ったものです。
3時を過ぎるともうチョイで夜が明け、悪霊退散していきます。
日が昇り、目の網膜に朝日が差し込むと・・・
「うぉりゃ~! かかってこいや~!」 なんだか雄叫び。
しかし、九十九折の道はどこまでも続き、ココロが何度もへし折られ、いつ峠になるのか頭がおかしくなりそうです。
・・・と
キター!
5:10到着です(T_T)
例によって、土田さんのカメラがお出迎え。
エイドもあり、暖もとれます! ありがとー(T_T)
なんだか疲れ切ってます。
着ぶくれしてますが、インナーはビニール袋四枚重ね。
たき火、スープが沁みる・・・
ビニール袋がはみ出ておる!
ありがとー 土田さん!
いよいよ長野県! そして夜明けなので、イイ節目になり、気持ちリフレッシュで
GO!
・・・とはいかず、「肉刺」の気配。
ずっと歩き続け、いきなりギアチェンジして走ったら、チクチク気になります。
さっそくケア。 靴下脱いで、気になる部分にワセリンをヌリヌリ。
肉刺ができないよう未然に防止です。
【→CP11 227.8km 小海大橋交差点】到着時刻 8:15
いよいよ長野県!眠気解消で元気よくGO!
下り基調なので快調に走り始めます。
走れば、この防寒装置=ビニール袋 は異常に暑く、蒸れてきます。すぐに脱ぐことになりました。
(ありがとうビニール袋くん 君がいなければ峠越えできていなかったよ・・・)
そして、ここは知った場所・・・そう、野辺山ウルトラのコースなんです。
あの、折り返し地点です(T_T)
ここまでが長いんだよね~。
二週間後、またここに来るのかと思うと、気持ち悪くなっちゃいます(T_T)
(この二週間後に開催された野辺山ウルトラは、結局DNSでした(>_<))
小海へ向かう道も、勝手知ったる道。
【→CP12 251.8km 長土呂東交差点】到着時刻 14:30
ここからは、コンビニが豊富にあるので補給は問題ないです。
問題は・・・暑さ。
紫外線対策も忘れずに、日焼け止めをキッチリ塗りこみます。
この区間、歩道がせまく小刻みにアップダウン(20センチほどのくぼみ)があり、
意外に消耗します。平坦な道路走りたいけど、結構な交通量。
アップダウンを極力避けて進軍です。
これまで、コンビニの簡単な食事しかしてこなかったので、無性に空腹感が出て、
「絶対にカツ丼喰う!」
佐久市内に入ったところの「かつや」で
いやー満足満足(^o^)
こんなに一気に食べれば走れなくなりますが、
ま、いいか!
あと8キロはのんびりウォーキングと決め込みました(^o^)
【→CP13 259.3km 小諸Gホテル】到着時刻 16:14
意外に歩くと長いんだよね~
河岸段丘を越える橋がどれも同じ景色に見えて、飽きてくる。
小諸駅手前のコンビニで食糧調達
(プレモル500ml×2、焼き鳥、ハーブチキン、サンドイッチ、牛乳、野菜ジュース)
→ほぼ、おつまみばかり(笑)
(小諸Gホテルは食糧提供無し)
ようやくハーフ終了(^o^)
ハーフ終了~だ~ ガオー!!!
まだまだ元気。
つづく