今日も走ろう!

ロング好きのランナー ですが故障からの回復にもがいています

【詳報版】2017 第13回川の道フットレース参戦記 その2

熊谷で一泊するか、大会前日まで悩みました。
しかし、コースが変更になり、レストポイントCP9両神荘体育館について、
①熊谷でのレスト無しで進軍すれば、到着時刻が2日目の午前中早い時間になる
 →昼に睡眠とるので、熟睡できるか・十分カラダのリカバリーできるか不安
②シュミレーションすると、両神荘出発の時間帯が雨となっているが、時間を空ければ雨に降られない(休憩とっている間が降雨時間帯)
③体育館なので、布団などの休憩できる環境かどうか不安

ということで、十分にレストできるホテルで、しっかりリカバリーしようと決めました。

決定的なのは、夜間走がニガテなこと。
日没と同時にスイッチが切れ、極端にパフォーマンスが悪くなってしまうのです。

(ホテル滞在時)
・大浴場でのアイシング
・マッサージ
・食事
・睡眠時間は4.5時間
・滞在時間は6時間

→2時過ぎに出発。疲労なく、頭スッキリ! さあ、ごぼう抜きだ~!
→CP3では16位だったが、100位まで順位が下がっていた。

【→CP6 110.6km 波久礼駅】到着時刻 5:10
前回参戦時、この区間は眠さで集中できず、苦労した区間だが、復活した状態なので走りに集中でき、次々とランナーを抜いていく。
非常に短く感じた。

途中、仮眠しているランナーさん、黙々と歩き続けるランナーさんを追い越していく・・・
一日目の夜。みんな走るスタイルはバラバラだけど、思いは一つ。皆同じゴールを目指す仲間なんだ・・・

遠くに赤色ランプがユラユラ揺れるのが見える・・・近づき、「お疲れ様です!」
そして追い越していく・・・
これを何度も繰り返す・・・

関越自動車道をくぐり、寄居駅に近づくと夜明けを迎える。
早々にヘッドライト、ハンドライトをザックに収納。ザックに取り付けてある赤色灯もスイッチOFF。

放射冷却だろうか、夜中よりもキリリとした空気に目が覚め、走りのスイッチがON!
寄居と波久礼駅の間は、歩道がわずかしかなく、危険な個所があり、
住宅地の道を選択できる。当然安全策をとってこの道へ。

公園があり、水の補給と歯磨き。
歯ブラシ・歯間ブラシは、必携品。日々のルーティーンを欠かさないことでメリハリが出る。

エイドに到着。スタッフの皆さん眠そうです。
「ちょうど100位」と告げられる・・・ということは、抜いてきた人数考えると、ほぼ最下位までおとしていたことになる。

S 「つつじ公園のつつじが見事に見えますよ」
N 「おおお! 夜ここを通過すると見えない景色ですね!すばらしい!」


【→CP7 132.5km 上野交差点】到着時刻 8:50
T字路を左折し、アップダウンの道へ。前回、夜間に通過したときは、以降、歩きだったが、今回は走れる! 
カラダが軽い! 睡眠入れると、こんなにも違うものなのか!

ここでも、つつじ公園入口のウッドデッキで寝ているランナーさんなど、睡魔と闘っているランナーを多くパスした。睡魔との格闘ポイントなんだよね~。
ペースは落ちず、キロ8くらいで進軍。リズムを崩さず、イイ感じだ。
食事は普段の時間と変えぬよう、朝6時にコンビニのサンドイッチ・おにぎり・牛乳をいただく。
胃袋も元気元気!

長瀞から秩父への道。神社仏閣があったり、荒川の景色を見たり、気がまぎれる。(夜間ではこうはいかない)
チラホラと学生・児童の姿が・・・そうか、今日は5月1日。平日なんだよな・・・

武甲山の雄姿が目に入ってきた! ウルトラマラソンの世界に入ってこなければ、たぶんこの地域にこれほど頻繁に来なかったろう・・・
秩父到着。チェックポイントは「雁坂」でいう正丸峠方向への曲がり角。
これからはよく来た道だ・・・


【→CP8 151.4km 両神荘】到着時刻 12:10
最終コンビニのセーブオン立ち寄り。食糧の補給。
そして、ザッときそうな雲行きなのでカッパを購入(これが後に大いに役立つことに)
レインウエアはもっているが、上半身だけの薄手のもの。大雨には心配なので念のために。

雁坂で三峰口先の「荒川水産」で、例によってアイスクリームを食す。
もう定番ですな(^o^)
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その先 「贄川」を右折して目的地 両神荘へ。

激坂なので歩きになる。
と、私設エイドが(T_T)ありがたや~~
前回はループ橋で設営、今年はこの激坂がポイントと見て設営とのこと。

雨がポツポツと降ってきた。午後から雨の予報。先を急ごう。
上り基調なので歩きが入ったものの、ほぼ計画どおり。ザッと降り始めたがギリギリセーフ。間に合った!
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荷物を受け取り、まずは風呂へ。
アイシングだけして、サクッともどり、食事(いつもの昼食のタイミングでの食事はリズムができてよい)。カレーを頂戴し就寝場所の体育館へ・・・

やはりコンセントの争奪戦。高性能バッテリー持ってきてよかった~~!
それに・・・贅沢は言わないが、ここは体育館。
予想通り熟睡は無理そうだ・・・

だけど、キッチリとリカバリーせねば・・・
①用意しておいたストレッチポールで筋膜リリース
右の小さい方を持っていきました。

②マッサージオイルでのマッサージ
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友人の整体師ご推薦。

③まめ防止用のボルダースポーツ
④寝られないので、導入剤投入。 

目覚ましは4時にセット。速攻で眠りに落ちます・・・が、
→睡眠サイクルは、決まったように1.5時間の倍数。
睡眠が浅くなったところで、強烈なイビキに起こされる。

一番奥の周囲に誰もいない布団に陣取りしたが、気が付けば周囲には
ランナーさんが・・・
カッチリ1.5時間睡眠。と、外は晴れ間が広がっているではないか!

【→CP9 173.7km 志賀坂トンネル】到着時刻 21:00
思い切って、起きだし出発。16:00.。

晴れたし、まさかインナー(キャプリーン4)は必要ないよね。さっき買ったカッパも置いていこう・・・
(未熟ゆえの判断ミスを起こしておりました。)


(スタッフ同士の会話)
「いやー、土砂降りだったけど晴れてよかったね~」
「暑かった分、これだと夜は放射冷却で寒くなりそうだね~」
・・・こんな会話を記憶しています。
・・・放射冷却の恐ろしさを、この時は知る由もありません(T_T)

N 「じゃ、行ってきまーす! 小諸で会いましょう!」 と、陽気にスタートです・・・

最終コンビニのセーブオンで補給食を購入し、いざ峠越えへ(志賀坂峠、ぶどう峠)
ここからは徹夜の進軍なので、覚悟きめます。
それと、以降、「歩き」に切り替え、これまでと使う筋肉を切り替えました。

シューズ選択もこの区間は、「ホカ」に切り替え、衝撃のダメージ軽減につとめました。
いよいよライト点灯。と思ったら、早速睡魔くんいらっしゃーい!
眠くてクラクラです。

国道に設置の温度計は、現在6℃を表示しています。
晴れたので放射冷却がはじまりそう・・・
ん?まてよ・・・
現在の標高は確か300m以下。
ぶどう峠は標高1700m。その差1400m。
ということは・・・(クラクラした頭で計算できません)
100mで0.6度ですから、峠では氷点下になるのは確実。

ちょっとまて・・・やべーじゃねーか。
現在の装備は、雨具のモンベル トレントフライヤー上下のみ。

これで氷点下の進軍は、「八甲田山」状態・・・ヤバイ

なんか着るもの落ちてねーか・・・といっても無理な話。
「星が綺麗だな~!」と気を紛らわすものの、迫りくる氷点下の恐怖。

風も出てきたじゃねーか! どうするどうする(>_<)

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ピンボケですが、志賀坂トンネル到着~
ヘンなもの写りこんでないよね~(@_@;)

重大な反省です! エマージェンシートも持たず、標高高い峠を越えようとするなんて、今から思えば、ランナー「失格」です。
どこかでナメていたんでしょうね。
基本動作・基本装備をキッチリ備えてこそです。


【→CP10 207.7km ぶどう峠】到着時刻 5:10
思い起こせば、ここの区間がイチバンきつかったっす。
志賀坂峠を抜けると、一気に下り。また標高を下げます。もったいない!

遠くの方から女性の悲鳴に似た声が・・・やばい幻聴か・・・
悲鳴声は次第にハッキリとしてきます。
・・・来たよ「幻聴」・・・ん? なになに?

「恐竜の足跡がご覧いただけます」・・・って、何で人通りないのに、拡声器でアナウンスしてんの?
「瀬林の漣痕(さざ波岩)恐竜の足跡」

だそうだ!
ふざけんな~ おしっこちびっちゃうじゃねーか!

いやーいなや予感するな~ 霊感なんて全く無いけど、真っ暗で怖いな~
・・・
「出た~~~!!!! ひょえ~っっっ!」
「さんずの川」!

ここに来て地獄への橋を渡るの~~

後で見直したら、
× 「三途の川」
○ 「三津の川」

でした。↓ 写真はストリートビューより。
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すると、神流町恐竜センター到着。
暗闇から、恐竜がお出迎え! 

写真はストリートビューより。
ヘッドライトで真夜中に照らし出されれば、
腰を抜かすほどのインパクト。

その昔小学生の頃、「としまえん」のアフリカ館で原住民(の人形)に襲われた以来のインパクト・・・ちょっと違うか。

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それにしても、寒いなー。どこかで夜をあかすかな~
すると「ビラ せせらぎ」の看板。

ん?こんな田舎にラブホテルか?と思いましたが、国民宿舎
温泉もあるし一泊していくかな~・・・
結局判断できず、パス。

と、目に飛び込んだのは、個人商店の明かり。
中を見ると、ランナーが暖をとっているではないか!

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早速ピットイン!
カップラーメン補給(^o^) 夜中の11時だっちゅーのに、よく店開けてくれたよ
おばちゃん!

炬燵に入りながら、迎え入れてくれたおばちゃんが、湯を沸かしてくれ
暖かいモノにありつけた。

N 「おばちゃん ありがとね!」「でも、なんでこんな時間までお店あけてるの?」
O 「いやーねむいけんども、ランナーがポツポツ寄ってくるんで、いろいろ話相手になってくれっから」「いつもは、とっくに寝てるよ(笑)」

N 「ところで、ごみ袋のビニール袋なんて売ってる?いちばん大きいやつ。」
O 「あー、あの奥に置いてたな・・・見てみな」
N (やった!45リットルサイズ!)
O 「こんなもの なにすんだ?」「150円ね」
N 「おばちゃんハサミ かして!」

ということで、ポンチョを作成し4枚重ねで空気層作成すれば、
暖か~~♪

N 「残りは、もしランナーが来たら分けてあげてね!」
O 「はいはい。じゃ気を付けてな~」

助かった!

つづく
それにしても、全部書くと長い・・・