今日も走ろう!

ロング好きのランナー ですが故障からの回復にもがいています

【詳報版】2017 第13回川の道フットレース参戦記 その5

詳報版も、ちょーウルトラマラソンのように長すぎて疲れてきますね。

そうそう。追記するポイント忘れていました。
SAJのレースはランナーの気持ちをよく理解してくださっております。
「これでもか!苦しめ~!」というような演出に、
「ふざけるなー!」と時々応じてしまいます・・・

最終のレストポイント、旧三箇小学校は、117号線から左折し2キロほどあります。
左折時点でランナーは、「到着した~」と、一気に緊張感を緩めてしまうのですが、
そこは思うツボ。

この2キロが行けども行けども到着しない! 上りの勾配キツくなり、
「ゴールはどこだー!」と、叫びたいが時刻は丑三つ時。
見事な演出です(笑)

旧三箇小学校は、新築なのに廃校となったもの。
設備はしっかりしています。
温水シャワールームあり、教室が寝室となって暖房もしっかり。
給食室で食事を提供してくれます。

空腹だったので、夜食のカレーを食します。足のケアと、ストレッチポールで入念に筋膜リリース。

本日も24時間営業。さすがに脳みそが思考することを拒否し始めました。
この状態で何が起こるか・・・
①ボーっとして、荷物の整理がつかない。寝室に持っていくものを判断できない。
②一番近い部屋に吸い寄せられ、混んでいるのに寝ようとする。

ちょっとまてー!
と、一旦荷物整理場に戻り、頭をリセット。
①キチンと荷物整理。明日背負う荷物をパッキング。
②ほらほら! よく見れば奥の部屋はスリッパが数足しかない・・・人口密度少ない!

疲れていても冷静な判断が必要です。
実は、計画通りの進軍で、この時間にここまで来れば、ほぼゴールは見えてくるので「ホッとした」とうのが正直なところです。

就寝したのは2時。7時には自然と目が覚めました。
朝もカレーを頂戴しエネルギーチャージです。

食堂では、到着したランナーと歓談。
みんなボロボロだけど、ここまで来て安堵感でいっぱいだ。


【→CP20 421.3km 小千谷市魚沼橋】到着時刻 13:44 
出発は8:00。朝からギラギラしています。
これからピットインするランナー数人とエール交換し、いざ出陣!
イメージ 2

今日の作戦は「歩きで疲労回復」
計画でも今日からキロ13分で設定していますので、気が楽です。

十日町市街を抜けて行く。売店、自販機あり補給を心配することは無くなった。

歩きメインなので、カラダに刷り込まれている1時間で
たったの5kしか進まないことに、頭の中で不協和が生じている・・・アタマおかしくなりそう。

ジリジリ照りつける太陽。日陰を探しながら進軍。
太陽が南中すれば、電線の影ですら意識しながらその下を歩む。

コンビニ弁当も飽きてきたのでメニュー変更。
急に手巻きが食べたくなり、納豆巻・ネギトロ巻・ツナマヨ巻を購入。

頭がおかしくなっているので、
取説にある①でテープ切って②フィルムはがし③のりを巻く
これができない。

無理やりフィルムを引きちぎると
納豆がはみ出し、混ぜご飯状態(T_T)
両手で納豆がこぼれぬよう、これがホントの「手巻き」(T_T)

粉砕された「のり」が手に張り付くが、
延々と続く農道に、水場無し(T_T)

というように、次第に廃人になっていきます。
とにかくオーバーヒートする脳みそを冷やす必要があります。


コンビニでは氷を補充。首に巻きながら熱中症予防。
必ず立ち寄り、アイスクリーム(クーリッシュがお気に入り♪)補充。


【→CP21 436.7km 和田邸】到着時刻 16:25
小千谷市魚沼橋を過ぎて時刻は13:44。 もう暑くてたまらん。
ちょっとタンマ!

お年寄りのための福祉施設の軒先で日陰を探して。バタンキュー。
熱中症の危険があるので、早めに小休止。
アスファルトの上に横になり、氷で目元・首筋を冷やして目を閉じていると・・・
冷たい視線をビシビシ感じます。
おばあちゃん達が「なにやってんだ?」  説明面倒なので「ハハハ!」と笑って再スタート!

小千谷市に入る。
ここは、信濃川と、越後湯沢方面から流れる魚野川が合流して、一段と流れがダイナミックになる地域。
大きくうねる川と、河岸段丘が美しい。

関越自動車道上越線もここで接続。
ようやく地形が理解できた。交通の要衝ですな。

小千谷市を抜けてゆく。平地が多くなってきた。
だんだん飽きてきた。
私はいったい何をやっているんだ・・・

集中力が欠けてくる。ヤバイ・・・歩いているだけでは頭がおかしくなりそうだ。
ゆっくりでイイから走ろう。

ここで、野辺山ラスト10キロで毎回やっている作戦・・・
100歩歩いて、100歩走る・・・これを繰り返すと、キロ9~10は維持できる。

何度も何度も繰り返す。
繰り返すうち、はるか遠くにランナーが見えてくる。
次第に近づき、あいさつを交わす。

これを何度も繰り返す。。。気が遠くなりそう。

気が付いたことは、遠くに見え始めたランナーまでの距離って、
遠近法の消失点までの距離のような感じだが、
だいたい700m位といった感じ。

まあ、どうでもイイ話。

コツコツコツコツ積み上げて、ようやく和田邸。
これまで私設エイドが、ことしから正式なポイントになったとのこと。
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自宅の1階部分が駐車場になっており、そこで簡易ベッド。宴会場(のようなもの)がある。お酒がふるまわれるのが定番とのこと。(私は初心者なので遠慮しておいた。)
すれ違ったランナーは、もうここで6時間も飲み続けているとのことだった。
ケタ違いに恐ろしい世界だ。


私は長岡にホテル予約してあるので、オレンジだけ頂戴し速攻で出発。
(次回から、ここで仮眠してもよいかも)


【→CP22 451.3km 長岡市大手通交差点】到着時刻 19:15
司馬遼太郎「峠」文学碑を抜けると、「越の大橋」
信濃川の川幅が広がるのを実感する。すなわちゴールが見えてくる。

上越新幹線が見えてきた。
明日にはあれに乗って、この道は瞬間しか見えないんだろうな・・・

今日もヘトヘト。長岡で休めると思うとやる気がわいてくる!

自然と走るリズムは、「ビールッ ハッ ハッ 」

西の山に日が沈んだ。
ここ数日、日没に恐怖を覚える。
人類の進化の過程で、当然刷り込まれている感覚なんだろうな・・・

先を急がねば・・・

ライト無しで長岡市内に入ることができた。到着時刻は19時過ぎ。
何人かランナーを見た。当然、長岡で宿泊する雰囲気無し。
淡々と夜の長岡に消えて行く後ろ姿。
(自分に言い聞かせる。大丈夫。自分は自分のスタイルで走ればよい。
さ、飲も・飲も!)


宿泊は長岡駅に隣接するホテル。
コンビニで弁当とつまみ、ビール購入してピットイン。

前回のレストポイントではお風呂が無かったので、
骨身に沁みて気持ちいい。このまま気を失いそうだ・・・

意外と思われるかもしれませんが、本人は「キレイ好き」。
(初体験の山行「薬師岳」の山小屋で入浴できなかったのは、結構なストレス(笑))

ヒゲをようやく剃ることができてご満悦。
シャワー浴びて、気持ちのドロドロ感も流せてリセットできました。

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マッサージ用のオイルでしっかりとケア
ボルダースポーツもしっかりと塗り込みます。
このおかげか、ここまで、浮腫みや肉刺は運良くできてません。


FBで生存報告。みなさんから元気もらいました!

9時就寝、3時起床の6時間睡眠。
4時には出発しよう。

いよいよ残すは60k。ゴールが見えてきた!


つづく