今日も走ろう!

ロング好きのランナー ですが故障からの回復にもがいています

【詳報版】2017 第13回川の道フットレース参戦記 その6

詳報版もいよいよしまいです。
初稿を書いた時は、気持ちの整理ができませんでしたが、
レースを振り返り、ようやく総括できました。
これは、一番最後に書かせていただきました。
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FBにて経過報告をしていましたが、返信できずすみませんでした!
ここまで、応援がものすごく推進力になりました!

さて、いよいよです。

ここでも不思議と目覚まし鳴る前に、ピタリと目が覚めます。
緊張感とは不思議なもんで、これだけ疲れていても
体内時計正確に作動させています。

屈伸しても痛みはありません。リセットして頭もスッキリ。
残り60k何とかいけそうです。

時刻は朝4時。いつもの朝ランのタイミングなので、スタートにはイイ感じ。
さあいくぞ!


【→CP23 474.4km 三条大橋】到着時刻 8:00
日没は恐怖を感じますが、日の出は希望を感じます。
次第にハッキリする一歩一歩。走りやすくなります。
キロ8くらいで進軍です。

一面に広がる水田。米どころはGW無しで田植えの準備です。
長岡市を抜けると、関越自動車道北陸自動車道)、上越新幹線の高架下を
あざなうように、一路北上する道になります。
ここまでくると、燕三条の経済圏なのか、道路が賑やかになってきました。
CPの三条大橋までは、ストレスなく進軍です。

【→CP24 501.9km 大野大橋】到着時刻 13:38
燕三条を抜け、信濃川の支流でしょうか、両サイドを川に挟まれた土手を抜けると、ブドウ畑・果樹園が広がります。
これまで単調だった景色に、スパイスが加わります。
おお!ラブホテル♪ こんな時間から満室じゃねーか!
(ラブホテルは、万一睡魔に襲われ、立ち行かなくなった時の避難スペースと心得ているので、自然とチェック入ります。)

気が付けば、広大な水田地帯。
単調に続く一直線の道。
「ここはキツイ」と経験のみなさん口をそろえますが、
まさにそのとーり!

景色に変化がないので、進軍している感じ無く、アタマおかしくなってきます。
地元のランナーさんがお一人でエイド。

少しの会話でも気が紛れます。
行けども行けども同じ景色。
「川の道 直線地獄」と名付けてあげよう。

広大な水田の中に、ポツンと見えてきたのは
コメリ」本社。
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巨大です!
田舎には無くてはならない味方。
会社もシッカリした会社さんですよね。グループ子会社が全てここに集積してます!

でも、飽きてきた! 

この対策もキチンと準備。
普段はすることの無い、音楽聴きながらラン。
足もと悪く無いし、ガードレールあるし、ひとまず安全。

聴く歌は、サザン。
大声で歌っても、誰も聞いちゃいないので、独りリサイタル。
全曲歌い終えるころには状況変わっているだろう(^o^)

何時間こんなことやっていたでしょうか。
ようやく景色に変化。よしここらが500k地点だ!

新潟市に入ってきました!道路にはそれなりの店舗が賑やかに並び
交通量も増えてきました! やった~もうすぐじゃん!
よしゃ! CP大野大橋到着~! リーチ!

もう、ベタベタの歩きでも、また、仮にトラブルあっても余裕もってゴールできると思った途端、
力が抜け、全く走れなくなってしまいました。

しかし、FBで新潟に戻ったフンドシのイケメンJさんが待っていてくれるとのお知らせ♫
がぜんモチベーション上がってきます。

でも、もう走る気力が。。。(T_T)



【→CP25 509.8km 日本海岸 川の道岬】到着時刻 15:17
ここで、女子ランナーさんが後ろから追いつき、しばらく歩きながらお話できました。
(これまで緊張感から、並走して話すことを避けてました)

お互い、この世界にハマった話やらこの大会に参加した経緯など話すと、
まあ、似たような経緯たどってきてます。
ちなみにこの方
山ヤ出身のウルトラランナー。
私のように追加のレストポイントで休まず、寝ずにコツコツ歩いては走り
ここまできたとのこと。
女性の方が、コツコツとした走りは強いと感じてましたが、この方も同様の意見。

河川敷にでて、この方は走るといって、ズンズン行ってしまいました。
さすがだ。

信濃川の河川敷は、荒川と異なりハーブでしょうかイイ薫りがします。
河川敷の雑草も高貴な感じがします。

よし、ラストランだ。
走ろうか!

カウントダウンが始まります。
とても長い道のりだったけど、楽しい旅だった。
一歩一歩、よくここまで来たもんだ。

いよいよ見えてきました。
スタッフの方々が手を振って迎えてくれます。

どうもありがとうございました!
スタッフの方にお礼を言った瞬間、涙があふれてきました。

少人数で運営しみなさん徹夜です。
ホントにお世話になりました。

はいポーズ! 自然とガッツポーズ。

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【→ゴール 513.5km ホンマ健康ランド】到着時刻 16:07
「はい、ここからまだ3.8キロあるからね~~」

さすがSAJ。最後までランナーの気持ちを痛めつけてくれる(笑)

さ!もう歩きでいいや!
「えーっと、到着は16時ころだから17時の新幹線予約すればイイね!」
えきねっとで早速予約。
「うーん、、、ご褒美にグリーン車だな♪」
グリーン車で居酒屋新幹線! いやー幸せ♪

と、キレイなおねーさんがランニングしておりますので・・・
N 「ホンマ健康ランドへは、この道でいいのでしょうか?」
F 「そうです。ここ直進して突き当り右折です」「何かのレースですか?」
N 「はいっ!・・・(以下、略)♪」

いやー久しぶりに潤いのある楽しい会話です♪

すると大会を終えたランナーが荷物を持って歩いてきます。
N 「新潟駅に向かうのですか?」
R 「そう。ここから歩いて30分 (T_T) 」

んと! 送迎バス少なく、タクシーか歩きだそうな(T_T)
あの新幹線の時間じゃ、ゆっくりフロ入ってられないじゃん(T_T)



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127時間7分30秒

おつかれさまでした(T_T)
館山代表と握手。

N 「人生観がかわりました!」

T 「永久ゼッケンおめでとう!」
   「来年は黄色いゼッケンで走るんだよ。待っている。」
N  「ありがとうございます(T_T)」

T 「ところで鈴木さん。どこかで見覚えがあるんだけど、どこだったかな。」
N  「年末所沢の仮装で、バカ殿やってます。」
T  「おぉぉ! 君なのか! 」
    「全然違うな~~」

ということで、館山代表の記憶にとどめていただくことができました。

おしまい。


追伸 
ふんどしイケメンランナーとも再開できました。
J 「NAOKIさん、新潟駅まで送っていきますよ!」
N 「まじっすか? お言葉に甘えさせていただきます!」

Jさんホントありがとうございました!

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レースを終えて一週間。
改めてこのレースは私にとって、何であったのか。
今のところ考えても答えがみつかりません。

人生訓的な言葉を並べますが、いまひとつピッタリくるものがありません。
ただ、無理だと思う目標も、自分の弱点を知り作戦立案し、運を味方につけ最後まで諦めなければ何とかなるもんだ。

そして、好きなランニングを思う存分楽しめたこと。それが幸せに思えた。
というシンプルなものなのかな~~と感じました。

自分自身、何かが変わった気がします。
でも、それが何だかイマイチわからんというのが正直な感想です。

SAJ館山代表、スタッフのみなさま、ボランティアのみなさま
ありがとうございました。
眠そうな顔を見せずに大会を支えてくださったこと感謝申し上げます。

私設エイドのみなさま。ここにあったらイイのに!というポイントで支えてくださり、ありがとうございました。
あの暖かい飲み物は何にも代えがたいです。

飯山駅で、感動をありがとうございます! と、ジェルと栄養ドリンクをくれたランナーさん。頂いた時、まるで自分が、托鉢する僧侶のように感じました。
ありがとうございました。 

会社関係者のみなさま、心配かけてすみませんでした。

FBで応援メッセージ頂いた全ての皆様。誠をもって感謝申し上げます。

そして、荒川でエイドだしてくれた、youさん、くまさん、のりっぴーさん。
感謝感謝です。あの応援がここまで私を連れて来てくれました。
なぎささんの逆走応援も刺激いただきました。
ありがとうございました(T_T)

さいごに、家族の皆に感謝。海外留学中の息子の頑張りも、エンジンになりました。

最後までお付き合いいただき、改めて感謝です。

また、みなさんと楽しく走りましょう(^-^)/


では。
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葛西臨海公園をスタートして一か月が経ちました。
 
まだ時々夢を見るのと、痛みは消えましたが、疲れやすいカラダ。
後遺症というか、レース自体がまだ余韻のようにカラダの中に
響き続け、レースはまだ続いているかのようです。
 
よく完走できた。完走して本当によかった。正直な感想です。
 
走りにそれぞれのスタイルがあるように、人生の走り方も人それぞれ。
その走り方に優劣は無く、速い遅いもなく
それぞれの目標に向かい走り続け、ゴールできるかどうか。
それをどれだけ積み重ねてきたか。また、これから積み上げていくのか。
 
 
長い旅に疲れ果てると、本来の自分でない、30%くらいのパワーしか出せない自分がいます。
でも、受け入れるしかない。
走れない自分を受け入れて、歩くしかない。
10キロ1時間の体感距離が崩壊して、10キロ2時間以上かかる。
自身の心に不協和が発生し、
なぜ、こんなに時間かかるのか?おかしい!
これを受け入れ、歩くしかない。
 
人生、いい時もあれば、ひどい時もある。
こんなハズでは無いという思いを持ちながら、生きなきゃいけないときもある。
ひどさの加減をいかに減らすかは、それぞれの技量。
ひどい時を耐え忍び、乗り越えるられるかも、それぞれの技量。
そんな技量があればいいんですがね。
 
仕事・家庭などでイライラすることありましたが、
一旦全て受け入れられるような寛容な気持ちが出来た気がします。
 
人生ってゴールの無い「川の道」のようです。

以上。