今日も走ろう!

ロング好きのランナー ですが故障からの回復にもがいています

第21回日本山岳耐久レース 参戦記 その6

日本山岳耐久レース
時間が経つにつれ、この意味をかみ締めるようになりました。

スタート時間をウルトラマラソンのようにAM5:00にすれば
睡魔に襲われることなく走れたのでは・・・こんな仮定をしてみますが、

しかし、それは「耐久」でなく、「トレラン」レースになるのでしょう。


さて、つづきです。
大岳の登りは「三点支持」なんだよね~  と、レース前のくま師匠。

ん?「さんてんしじ」って何だ???
試走していなかったので最大の心配箇所が大岳の岩場でした。

ん?「ちょっとまて!」 「なんだこりゃ?」 目の前には岩のカベ。
岩にへばり付きながら、足の置き場に注意して、乗り越えていく。

そして、切り立ったガケ。鎖をつたいながら前進。
小生は極度の「高所恐怖症」である。 

ガケ下を見た途端、腰は砕け散ってしまった。
「うううぅ。。。ヘタリこみたいが、後続に迷惑をかけるわけにはいかない。。。」
こうしたポイントが3箇所あったが、後ろからのプレッシャーに
止まることなく脱出完了。

ようやく、大岳山頂到着 6時27分

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神々しい朝日に、カラダが浄化されるように「睡魔菌」が見る見るうちに退散していく!
「睡魔よ さらば。」

さあ、走るぞ!
と思っても、大岳山からの下りの岩場は、これまた「高所恐怖症」には
刺激が強すぎるエリア。

鎖をしっかりと握りしめ、ヘッピリ腰でヒィーヒィー言いながら下山。
もう渋滞の原因になっちゃってます。 ゴメンナサイ。

朽ち果てた神社の鳥居を過ぎ、応援をいただきます。
「応援、ありがとう!」・・・長い間応援もタイヘンですが、元気いただきます。

綾広の滝水場で水を600ml補充 ここまで来れば水の心配から開放される。

第三関門 長尾平(58Km) 18時間18分 時刻 7時18分
女将さんの応援を受ける。ありがとう!いつも!

御岳神社 時刻7時24分

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youさんから頂いた、御岳神社のお守りを手に、ここまでの「無事」をお礼。

60Km地点 時刻7時46分 

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あと11.5Km!

日の出山山頂 時刻7時56分

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みなさん、ここから夜景を見ているんだよね。

さあ、もう一息だ。
気がつけば走っている。18時間以上悪戦苦闘して、ようやく気持ちよく走れる。
なんて気持ちいいんだ・・・
ランナーさんを何人追い抜いたろう。 

金比羅山を抜け、アスファルトの硬い反発がなつかしい。
ガンガン走る。

「ここまでがんばったんだから、そんな急ぐ必要ないよ~」 声援を受ける。
確かにそうだ。

しかし、ここしか走れないんだから「ラストラン」を楽しみたい。

あっ!「克ボンさん!」 応援ありがとう!

スタッフの皆さんに「お世話になりました~」とお声をかけながら、
いよいよ五日市会館が見えてくる。

ゴール!
20時間41分 時刻9時41分 

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「終わったっ!」

くま師匠、youさん、ちょびさん、テンシさんが迎えてくれた!

ありがとうございました!
すごいよみんな! ナイスラン!


「自分自身がストレートにはね返ってきて、自分の本質を見せつけられる」
そんな感想です。

ストレス耐性の弱さ、準備不足、いろいろ課題だらけです。

このレースに毎年参加される皆さんの気持ちが少しわかりました。
でも、私は無事に生還できただけで十分。
来年は、応援させていただきます(^o^)

おしまい