「日本山岳耐久レース」
時間が経つにつれ、この意味をかみ締めるようになりました。
スタート時間をウルトラマラソンのようにAM5:00にすれば
睡魔に襲われることなく走れたのでは・・・こんな仮定をしてみますが、
しかし、それは「耐久」でなく、「トレラン」レースになるのでしょう。
さて、つづきです。
大岳の登りは「三点支持」なんだよね~ と、レース前のくま師匠。
ん?「さんてんしじ」って何だ???
試走していなかったので最大の心配箇所が大岳の岩場でした。
ん?「ちょっとまて!」 「なんだこりゃ?」 目の前には岩のカベ。
岩にへばり付きながら、足の置き場に注意して、乗り越えていく。
そして、切り立ったガケ。鎖をつたいながら前進。
小生は極度の「高所恐怖症」である。
ガケ下を見た途端、腰は砕け散ってしまった。
「うううぅ。。。ヘタリこみたいが、後続に迷惑をかけるわけにはいかない。。。」
こうしたポイントが3箇所あったが、後ろからのプレッシャーに
止まることなく脱出完了。
ようやく、大岳山頂到着 6時27分
神々しい朝日に、カラダが浄化されるように「睡魔菌」が見る見るうちに退散していく!
「睡魔よ さらば。」
さあ、走るぞ!
と思っても、大岳山からの下りの岩場は、これまた「高所恐怖症」には
刺激が強すぎるエリア。
鎖をしっかりと握りしめ、ヘッピリ腰でヒィーヒィー言いながら下山。
もう渋滞の原因になっちゃってます。 ゴメンナサイ。
朽ち果てた神社の鳥居を過ぎ、応援をいただきます。
「応援、ありがとう!」・・・長い間応援もタイヘンですが、元気いただきます。
綾広の滝水場で水を600ml補充 ここまで来れば水の心配から開放される。
第三関門 長尾平(58Km) 18時間18分 時刻 7時18分
女将さんの応援を受ける。ありがとう!いつも!
御岳神社 時刻7時24分
youさんから頂いた、御岳神社のお守りを手に、ここまでの「無事」をお礼。
60Km地点 時刻7時46分
あと11.5Km!
日の出山山頂 時刻7時56分
みなさん、ここから夜景を見ているんだよね。
さあ、もう一息だ。
気がつけば走っている。18時間以上悪戦苦闘して、ようやく気持ちよく走れる。
なんて気持ちいいんだ・・・
ランナーさんを何人追い抜いたろう。
金比羅山を抜け、アスファルトの硬い反発がなつかしい。
ガンガン走る。
「ここまでがんばったんだから、そんな急ぐ必要ないよ~」 声援を受ける。
確かにそうだ。
しかし、ここしか走れないんだから「ラストラン」を楽しみたい。
あっ!「克ボンさん!」 応援ありがとう!
スタッフの皆さんに「お世話になりました~」とお声をかけながら、
いよいよ五日市会館が見えてくる。
ゴール!
20時間41分 時刻9時41分
「終わったっ!」
くま師匠、youさん、ちょびさん、テンシさんが迎えてくれた!
ありがとうございました!
すごいよみんな! ナイスラン!
「自分自身がストレートにはね返ってきて、自分の本質を見せつけられる」
そんな感想です。
ストレス耐性の弱さ、準備不足、いろいろ課題だらけです。
このレースに毎年参加される皆さんの気持ちが少しわかりました。
でも、私は無事に生還できただけで十分。
来年は、応援させていただきます(^o^)
おしまい