今日も走ろう!

ロング好きのランナー ですが故障からの回復にもがいています

第17回雁坂峠越え秩父往還142km走 その6

CP8の出発時刻が午前0時前。
ゆっくり歩いても時間内にゴールできると思った途端、
 
張りつめていた気持ちが、急に緩んだ感じでカラダが重く感じます。
大腿四頭筋がバキバキで、まともに屈伸ができません。
 
「よし! 歩いていこう!」
「歩道がつまずきやすいんだから、走って転んで動けなくなるより、確実な「歩き」だ~」
と、完全に「守り」の態勢
 
ということで残り17Kmは、ベタベタの歩き。
1Km当たり11分以上かかると見てましたが、10分台で進軍です。
 
行程表は、こんなふうに、数キロ単位で切り刻んでおりました。
 
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「歩く」筋肉はまだ元気のようで、すたこらサッサ。
信号での足止めはイヤなので、タイミング見計らってダッシュを繰り返します。
猿田交差点を過ぎ、八高線を渡り、ズンズンと歩みを進めます。
前後にはランナー見当たらず。歩きなのに誰にも抜かされません。
 
「静かな街だな~」街路灯のほのかな明かりがあったかく
ボロボロになったランナーを迎えてくれているようだ・・・
とメルヘンなこと考えていたら、
 
コンビニにたむろする酔っ払い集団に出くわし、
「○※▽×・・・」何かからんできているようだ。
逃げろー ダーッシュ! 
 
1本目の目印である環央道高架を過ぎる。
もう私の脳の中は、ゴールして「温泉」&「ビール」を楽しむ自分の姿で溢れている。
これが、最後のチカラとなって、前進・前進また前進!
 
「しかし、真夜中だっちゅうのに、若いねーちゃんの一人歩き多いな・・・」
こんな格好して出くわすので、不審者を見る目。
 
2本目の目印である関越道通過。
あと、5Km弱だ。いよいよカウントダウン!
歩くペースが落ちないように、リズムをつくって腕ふり・腕ふり。初雁橋通過。あと2Kmちょい。
 
「帰ってきたど~!」
 
今成交差点を右折。川越西郵便局の光が煌々としています。
「あれ?」どこ曲がるんだっけ?・・・最後の最後に道を間違えたくありません。
後からきたランナーさんが
「高圧線の下の信号だよ!」「21時間切れるからがんばろう!」
と声をかけていただき、ここから走りに切り替えます。
 
時間を気にしてませんでしたが、20時間台でゴールできそうです。
 
いよいよ終着点が見えてきました。
 
シェーっ! 五発目
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ようやくジャーニーランが終わりました。
タイム 20時間53
順位  53位(完走179人)
想定以上の好績となりました。
 
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テープを切り、スタッフのみなさんに
「永久ゼッケンおめでとうございます!」・・・グッときました!
 
走り終えたベテランランナーさんからもエールの言葉。
みんなイイ笑顔です。
久しぶりに大きな達成感と安堵感を、しみじみと感じることができました。
改めて、舘山代表はじめスタッフの皆様に感謝です。
そしてボランティアで本大会を支えてくれた皆様にも感謝。
私設エイドで応援いただいた皆様にも感謝。
支えあったランナーのみんなにも感謝です。
 
こんなに、ホスピタリティーに溢れた大会を大好きになりました。
次回開催の可否は未定のようですが、無事開催を祈るばかりです。
  
さて、お楽しみの「温泉」&「ビア」タイムの始まり始まりぃ~♪
  
おしまい。
 
・・・ 
小さな旅川越温泉の畳部屋・・・睡眠中のランナーでいっぱい
同 マッサージチェア・・・睡眠中のランナーでいっぱい
同 長椅子・・・睡眠中のランナーでいっぱい
同 コンクリートの廊下・・・ここしか寝るところがな~い!
 
チーン!