CP8の出発時刻が午前0時前。
ゆっくり歩いても時間内にゴールできると思った途端、
張りつめていた気持ちが、急に緩んだ感じでカラダが重く感じます。
大腿四頭筋がバキバキで、まともに屈伸ができません。
「よし! 歩いていこう!」
「歩道がつまずきやすいんだから、走って転んで動けなくなるより、確実な「歩き」だ~」
と、完全に「守り」の態勢
ということで残り17Kmは、ベタベタの歩き。
1Km当たり11分以上かかると見てましたが、10分台で進軍です。
行程表は、こんなふうに、数キロ単位で切り刻んでおりました。
「歩く」筋肉はまだ元気のようで、すたこらサッサ。
信号での足止めはイヤなので、タイミング見計らってダッシュを繰り返します。
猿田交差点を過ぎ、八高線を渡り、ズンズンと歩みを進めます。
前後にはランナー見当たらず。歩きなのに誰にも抜かされません。
「静かな街だな~」街路灯のほのかな明かりがあったかく
ボロボロになったランナーを迎えてくれているようだ・・・
とメルヘンなこと考えていたら、
コンビニにたむろする酔っ払い集団に出くわし、
「○※▽×・・・」何かからんできているようだ。
逃げろー ダーッシュ!
1本目の目印である環央道高架を過ぎる。
もう私の脳の中は、ゴールして「温泉」&「ビール」を楽しむ自分の姿で溢れている。
これが、最後のチカラとなって、前進・前進また前進!
「しかし、真夜中だっちゅうのに、若いねーちゃんの一人歩き多いな・・・」
こんな格好して出くわすので、不審者を見る目。
2本目の目印である関越道通過。
あと、5Km弱だ。いよいよカウントダウン!
歩くペースが落ちないように、リズムをつくって腕ふり・腕ふり。初雁橋通過。あと2Kmちょい。
「帰ってきたど~!」
今成交差点を右折。川越西郵便局の光が煌々としています。
「あれ?」どこ曲がるんだっけ?・・・最後の最後に道を間違えたくありません。
後からきたランナーさんが
「高圧線の下の信号だよ!」「21時間切れるからがんばろう!」
と声をかけていただき、ここから走りに切り替えます。
時間を気にしてませんでしたが、20時間台でゴールできそうです。
いよいよ終着点が見えてきました。
シェーっ! 五発目
ようやくジャーニーランが終わりました。
タイム 20時間53分
順位 53位(完走179人)
想定以上の好績となりました。
テープを切り、スタッフのみなさんに
「永久ゼッケンおめでとうございます!」・・・グッときました!
走り終えたベテランランナーさんからもエールの言葉。
みんなイイ笑顔です。
久しぶりに大きな達成感と安堵感を、しみじみと感じることができました。
改めて、舘山代表はじめスタッフの皆様に感謝です。
そしてボランティアで本大会を支えてくれた皆様にも感謝。
私設エイドで応援いただいた皆様にも感謝。
支えあったランナーのみんなにも感謝です。
こんなに、ホスピタリティーに溢れた大会を大好きになりました。
次回開催の可否は未定のようですが、無事開催を祈るばかりです。
さて、お楽しみの「温泉」&「ビア」タイムの始まり始まりぃ~♪
おしまい。
・・・
小さな旅川越温泉の畳部屋・・・睡眠中のランナーでいっぱい
同 マッサージチェア・・・睡眠中のランナーでいっぱい
同 長椅子・・・睡眠中のランナーでいっぱい
同 コンクリートの廊下・・・ここしか寝るところがな~い!
チーン!