レース前の作戦会議にて
くま師匠より、今回のレースは「富士宮までをどうクリアするか」
が大きなポイントと指摘いただきました。
そこで、タイムテーブル作成して、
「あーでもない」「こーでもない」・・・と、エクセルのキロ当たり時間を調整しておりました。
では、続きです(まだ天子山塊ですね。先を急ぎます。)
ロストしたのは、前回述べたとおりですが、
こんなエピソードもありました。。。
熊森山に向かっていたときです。
集団で走っておりました。
私は一番最後で、離されないように引っ張ってもらってました。
・・・すると前方の外国人選手より
「OH MY GOD!」 ←と言ったかは定かでありませんが、
「BEAR!!!」
と叫ぶなり、猛ダッシュ!
「おいおい。(@_@;)なになに?」
熊鈴つけている選手少ないので、出くわしたのか?
そういう私も、置いてきちゃいました・・・
外国人選手いわく 「○▲※□!!!」
目が光って荒々しい声が聞こえた! と言っているようです。
みんな猛ダッシュしますが、ついていけない私はポツンと
ひ・と・り ♪ OH MY GOD!
こんなところで、熊と格闘したくないので、
大声で威嚇しながら進みます。
練習したときに、くま師匠が「犬の鳴き声」で威嚇していたのを思い出し、
「うーぅ ワンワン!」
なんか文字にすると間抜けですが
「悪霊退散」とばかり、必死になって大声で進軍しておりました。
長者ヶ岳までの道も長い長い!
ここまでくればドロンコすべり台もおさまるかと思いきや、
最後の最後まで続きます。
そして・・・念願のロード。
大地に足をつけてキックして前進しながら走ることの幸せを
しみじみ感じました・・・
そして、大きな怪我がなく無事にクリアできたことに感謝。でも・・・
もう山なんて走りたくない!二度とはしるもんか!
こんな恐怖に支配されてしまいました・・・
ロードは意外と気持ちよく走れるのですが、気になるのが制限時間。
レースプランをオーバーしています。
誘導員に「あと何キロ?」 → 「約10キロでーす!」
単純計算しても、ギリギリな感じですので、サクサクと先を急ぎます。
すると、うっすらとではありますが、暗がりに富士山の輪郭がうっすらと見えるではないか!←唯一見ることができた富士山でした。
それにしても「ロード長いな・・・」
久しぶりにいた誘導員さんに
「あと何キロ?」
→「あと4キロです!」
「お!間に合うじゃねーか!!!」
イイ感じで下りのロードを気持ちよく走っておりますと・・・
前方の交差点で10名ほどのランナーが右往左往しています。
そうです。
「ミスコース!」 ・・・なんと二回目
後続を見ると来る気配がしません。
速攻で来た道戻りますが、今回も、上りの坂道を戻るのは気持ちが
ボロボロです。
10分くらいのロストでしょうか。初回のロストに加えると40分も余計なことしてます。
よく見ると、進行方向左に、直角に曲がるルートで
夜間では見逃してしまいます!
ここから住宅街や、個人宅の畑のような道を抜けます。
お!誘導員いた!
「あと何キロ?」→
「あと5キロ!」
増えてるじゃねーか!
ヤバイ。関門に引っかかる!
ボキボキボキッ。気持ちが折れていきます。
上りでもペース上げて走り始めました。
みんな諦めているのかなー トボトボ歩いている人が多い。
「ぬぉぉおおぉぉ!!!!負けてなるものか!」
ダーーッシュ! 大きな明かりが見えてきました。
スタッフも多く迎えてくれます。
「おお関門に間に合った!」
周囲のランナーさんとも「間に合いましたね~」とエール交換♪
と思ったら
「あと1キロでーす!」
バキッ!
気持ちが折れました。
関門まであと2分。1キロ2分では無理
富士宮到着 4:57 関門時間は4:50
あああ。終わってしまった。
ギリギリまで頑張って走ってこの結果だから、受け入れよう。
「お疲れさまでした自分!」
と、
「関門1時間延長でーす!」
「なにー!」
一旦終了した気持ちを復活させるのは、「ベホイミ」程度の呪文ではムリ。
とにかくメシ食うべ。
ということで、富士宮ヤキソバは油が気になるので、お稲荷さんむしゃむしゃたべて
5分程度で出発!
次のエイドまでの区間で、気持の立て直し・カラダの立て直しをはかることにしました。
後で聞いたら、ここまででリタイヤ700名! まじか!
出発予定は4:50 実際には5:02 12分のビハインドなら取り戻せる!
「頑張れ自分!」
⑥→粟倉
次のエイドまで6.7K。地図見ると走れそうですが、送電線下のアップダウンが小刻みにある道です。
ベタベタ歩きです。心拍数が落ち着くと眠さが襲ってきます。
サプリ補給したり、ヤクザ医師さん提供のクスリ補給したり、とにかく自分のメンテナンスに心がけ、後半に備えます。
「ギリギリ難関の富士宮を越えたんだから行けるぞ!」
と、考えておりました。ここまでは。
しかし、この区間で短いですがいやらしい上り下りがあって、
筋肉疲労からでしょうか、うまく足を運べていないのがわかります。
これが原因で何度も転倒。 どうってことのない場所です。
・・・大丈夫か自分?
気づけばエイド到着です。
A3 富士宮 出発 5:02 (予定) 4:50
W2粟倉 到着 6:52 (予定) 6:04
つづく