今になって思えば、もっと走れたのでは・・・
ふっと そんな思いがよぎります・・・
さて、続きです。
送電線の下を走るルートから茂みを抜けると、突然
粟倉のエイドが現れました。
やばいな・・・50分近く遅れてしまった・・・
想定時間はやはりもっと余裕をもっておけばよかった・・・
このエイドでもかなりの方がリタイア申告しています。
しかし気持ちは前向き、前進あるのみ!
食欲もあって、手持ちのランチパックをガツガツ食べ出動です。
⑦ →こどもの国
ここからはダラダラと上り基調の林道です。
普通なら楽勝で走れる緩やかな上りが走れません・・・
林道で、歩きやすい・走りやすい → 次第に心拍数が落ち着き、気持ちが落ち着いて、あれこれと考え始めます。
ドロドロの顔なんとかしたいな・・・手もドロドロだ・・・
先をゆくランナーは、道路の水たまりで手を洗ってます。
自分との対話が始まります・・・
「もう、あんなキケンな目にはあいたくないよ」
「太郎坊は走ってないからよくわからんけど、杓子山は確実にドロドロな
すべり台だろうな・・・」
「怪我なくここまで来ることができたのが奇跡」
「このコンディションじゃ怪我のリスクが高まる・・・」
こんなことを、あれこれ考え始めてしまいました。
出した結論は、
この雨のコンディションで、山岳地帯で転倒するリスクは増すばかり。
体力的にも、リスクを回避できる行動ができる状態ではない。
したがってリスクコントロールできない以上、
体力のあるうち棄権しよう。
ということで、スパっと気持ち切り替わりました。
残念だけどしょうがない。
怪我なく帰ると約束したし・・・
時間は8時ころでしょうか。
ランナーズアップデートでくまさんの状況確認してみると・・・
ステータスが更新されていない・・・苦しい状況なんだな・・・
よし!youさんに報告しよう!
ということで、電話で「リタイヤします!」の報告。
(この後、youさんはSTY参戦)
雨はしとしと降り続いています・・・
気持ちが真っ白になってしまいました。
こどもの国から折り返すランナーとすれ違い、声かけあいます。
が、ちっとも気持ちが回復しません。
A4 こどもの国 到着 9:28 (予定) 9:12
50分のビハインドが16分まで短縮できました。
でも、おしまいです。
リタイヤ申告し、チップを外された瞬間、スーッと魂が抜けていくのが
わかります。
「お疲れ 自分」
行程の半分80キロで終了です。20時間28分の旅でした。
STY(静岡 to 山梨) ではなくって、YTS(山梨 to 静岡) だな
と、自分を納得させました。
果たして自分の判断は正しかったのか。
時々悩みますが
山岳地帯での経験値が圧倒的に不足していると痛感。
後日の筋肉痛は、ロードでは出ないような小さな部位の筋肉痛に
悩まされ、老人が転倒するように、踏ん張りがきかなくなっていました。
これも、経験値が不足しておりました。
コースミスを二回してしまったことも、経験不足。
地図読みをしっかりして、ポイント・ポイントで気をつけるべき分岐を
事前に整理しておくべきでした。
と、いうことで、UTMFの記録は終了です。
半年にわたり、合宿・日帰りで指導していただいた、くま師匠、youさん、山男さん
この場にて改めて感謝申し上げます。
そして、UTMFには改めて敬意を払いたいと思います。
よくぞ、このような大規模でロマンに溢れた大会を開催いただきました。
お世話になり、ありがとうございました。
いつの日か、ゴールしたいです!
初心に戻って一から出直し!
おしまい